前回はPC起動時に任意のエクセルファイルや Outlook などのアプリを自動的に起動させる方法を紹介しました。今回はパソコンはすでに立ち上げ済みで、作業中に別のエクセルファイルやインターネットブラウザー、他のアプリなどをショートカットで起動させたいという時にショートカットキーで起動する方法を紹介します。
エクセルファイルやメールあるいは会社のシステムなどを起動させて作業をしている時にそれとは別のファイルやアプリ、インターネットブラウザーなども開いて何かを調べたり確認したいということも多々あると思います。その際、ショートカットキーを設定していれば、それを押すだけで瞬時に開けますが、そうでなければ以下のようなステップを踏むことになるかと思います。
アプリの場合
- マウスまで手を動かす
- マウスをつかんで移動させる
- アプリをクリックして起動させる、開きたいファイルをクリックして開く
タスクバーにピン留めしていれば上記のようなステップになると思いますが、そうでなければデスクトップに戻ってアイコンをクリックする、あるいはスタートボタンからアプリを起動させるなど更に手間が増えます。
ファイルの場合:
デスクトップにあればデスクトップに戻って上述のアプリの場合と同じようなステップになると思いますが、フォルダーに保存されている場合には場合によってはフォルダーが何層にも階層化されていて、ファイルエクスプローラーから何度もフォルダーをクリックしてたどり着くなんてこともあると思います。
もし、職場で1日の大半をパソコンで作業する仕事であれば、このようなシチュエーションは1日に何度も出てくるわけで、あらかじめショートカットキーを設定して瞬時に呼び出せるのと、その都度いちいちマウスを動かしたり何度もフォルダーをクリックするのとでは頻度が多ければ多いほど、作業効率に影響してきます。塵も積もれば山となるということです。
ショートカットキーの設定方法
それでは、ショートカットキーの設定を紹介していきたいと思います。
step
1ショートカットアイコンをデスクトップ上に作成する
まずはデスクトップ上にショートカットアイコンを作ります。エクセルファイルなら任意のファイルを選択して右クリック、Create Shortcut (ショートカットの作成)をクリックします。

そうすると、そのファイルが保存されているフォルダ内にショートカットアイコンが作成されます。

ショートカットアイコンが作成されたらそのアイコンをドラッグするなりカットアンドペーストでデスクトップに移動させます。
step
2ショートカットキーを設定する
デスクトップに移したショートカットアイコンを選択した状態で再び右クリックをして Properties (プロパティ)を選択します。

プロパテウィンドウが開きます。ショートカットキーが設定されていないときは Shortcut Key の箇所が None (なし)となっています。

ここ(Shortcut Key のボックス内) にカーソル合わせてクリックした後、任意のキーを設定します。例えば Ctrl キーと Shift キーとアルファベットの「T」にしたい場合、それらのキーを押すと下の通り Shortcut Key の箇所が自動的に変わります。これでショートカットキーが設定されました。「Apply (適用)」あるいはOKボタンを押してウィンドウを閉じます。

Outlook などのアプリも同じようなプロセスです。ポイントはショートカットアイコンをデスクトップ上に作成して、プロパティからショートカットキーを設定するだけです。
step
3デスクトップ画面でショートカットキーを押してみる
設定が完了したら実際にデスクトップ画面からショートカットキーを押してみましょう。今回のケースではエクセルが起動して Test ファイルを開きます。
まとめ
ココに注意
ショートカットキーは作りすぎないこと!
ショートカットキーを設定するのは、1日に何度も開いたり起動させるファイル・アプリ、あるいは毎日1回は必ず使うものに限定しましょう。
何でもかんでもショートカットキーを設定すると、まずそもそもすべてのショートカットキーを覚えきれません。そしてデスクトップにショートカットのアイコンが目一杯作成されてしまい、デスクトップ画面が重くなったり非常に見にくくなってしまいます。
私は Outlook やインターネットブラウザー、毎日1回は必ず開くエクセルファイルなどに限定しています。どんなに多くても10個くらいまででしょう。
デスクトップ上に Shortcut アイコン用のフォルダーを作成してそこにショートカットアイコンをたくさんぶっこめば?と考える方もいるかもしれませんが、今回の方法はデスクトップ上にショートカットアイコンがないと機能しません。
ショートカットの方法はファイルであればショートカットキーを作成するだけでなく、ファイルエクスプローラーの Quick Accecss (クイックアクセス)によくアクセスするフォルダーを設定してそこからダイレクトにそのフォルダーに行くという方法もあります。Windows キーとアルファベットの「E」でファイルエクスプローラーを起動させれば、少ない手間で任意のフォルダーにショートカットして行くことも可能なので、優先度を決めて方法を割り振りましょう。

