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任意のエクセルファイルをパソコン起動時に自動で開く(Windows 10)

エクセルを使って自分の仕事の作業を大幅に時間短縮をしたいと考えるとき、多くの人が関数あるいはVBAを駆使することを考えて、本などで一生懸命理解しようと努めると思います。もちろんそれは間違いではないですが、それだけが作業の効率化の全てではありません。いかに作業の工程数を減らすか=ショートカットを考えることも重要な要素です。なお、これはエクセルに限らずパソコン全般や他のアプリケーションあるいはパソコン以外の作業でも同じことが言えます。

ショートカットを考えた時、ショートカットキーを覚えることからエクセルの様々な機能を覚えることも重要になってきます。VLOOKUP などの関数やVBAを理解しようとすることは多くの人がやりますが、上級者の中で更に一歩抜け出している人は実はこういう所にも抜かりがない人が多いです。そして、これは関数やVBAのように意味不明なコードを覚える必要はありません。要は最初の設定やキー操作、マウス操作を知っているかいないかだけの事なので難しいことではありません。ただ、エクセルの関数やVBAに関して説明しているサイトは無数にあっても、機能に関して詳細に紹介しているサイトとなると途端に少なくなると言っても過言でありません。

機能カテゴリーではそのようなショートカットの方法やエクセルの様々な機能をテーマに扱っていきたいと思います。

第1回目のテーマはこれです。

任意のエクセルファイルや Outlook などをPC起動時に自動で開く(Windows 10)

私は経理で働いているので、朝出社して最初にすることは次の通りです。

  • Outlook を起動して未読メールを読む
  • 前日の売上レポート(エクセルファイル)を読む(ネットワークドライブに保存)
  • インターネットバンキングにログインして前日の銀行取引をダウンロードする

もし、何も設定してなければ、PCを立ち上げた後、上記全てを手動でやらなければなりません。これらの作業は手作業でやっても1,2分の作業かもしれませんが、毎日行われるルーティンワークです。そして結構億劫です。例えば売上レポートにたどり着くにはネットワーク上に何層にもフォルダーが階層化されていて、何度もフォルダーをクリックしなければなりません。Outlook を起動して、インターネットブラウザーを起動してお気に入りから銀行のウェブサイトに行くのも何度かクリックしなければなりません。

私はこれを自動化することで出社してPCを立ち上げた後、水を汲みに行ったり、用を足しに行ったりして、デスクに戻ってきたときにはすでに Outlook やオンラインバンキングのログインページ、任意のエクセルファイルが開いている状態になっています。

パソコンやエクセルの上級者はこういう引き出しを増やして積み重ねていって、日々のルーティンワークを30分、1時間と短縮していくことに長けています。何でだかわからないけど、同じ仕事を同僚がやると自分より早いとか自分は机にかじりつきながら必死で作業してるのに向こうは他の人と雑談しながらでもちゃんと時間内の処理しているなどと感じることがあれば、こういった部分での違いもあるかもしれません。

それでは、実際にどうやるか説明していきたいと思います。

ポイント

  • ショートカットアイコンを作成する
  • 上記アイコンに URL を設定する(インターネットブラウザーの場合)
  • 上記アイコンをスタートアップフォルダーに格納する

①ショートカットアイコンをデスクトップ上に作成する

まずはデスクトップ上でマウスの右クリックをします。私のパソコンが現在英語版Windowsなので英語表記になってしまいますが、日本語版だと「新規作成」→「ショートカット」という感じになると思います。すると下のように新たにウィンドウが現れます。

ショートカットの作成

②ショートカットアイコンにURLを設定する

ここでは仮に三井住友のインターネットバンキングにアクセスして取引明細をダウンロードするのを朝一の仕事として、PCの起動時に自動的にインターネットバンキングのサイトを立ち上げたいとします。下の画面の通り三井住友のURLをコピペして、Next (次へ)をクリックします。ファイルを自動的に立ち上げたい場合は Browse (参照)からそのファイルを選択します。

下のようにショートカットアイコンに名前を付して Finish (完了)をクリックして完了します。

ショートカットアイコンが作成されました。

Outlook のショートカットアイコンを作りたい場合、スタートボタンから Outlook のプログラムの所までスクロールダウンして、プログラム名を左クリックしながらデスクトップまでドラッグして離すと作成できます。

デスクトップに Outlook のショートカットアイコンが作成されました。エクセルファイルの場合はそのファイルを選択した後、右クリックして「ショートカットを作成」を選択するとそのファイルが保存されているフォルダーにショートカットアイコンが作成されます。それをデスクトップの画面に一時的に移しましょう。他のアプリケーションのショートカットアイコンを作成する場合も同様です。

③スタートアップフォルダーにショートカットアイコンを保存する

デスクトップ上に保存したショートカットアイコンをスタートアップフォルダーに移します。

スタートアップフォルダーへは下記の方法でアクセスできます。

  • Windows ボタン + キーボードの R
  • 「ファイル名を指名して実行」のウィンドウが現れて shell:startup と入力してOKボタンを押す
  • ウィンドウが現れるのでショートカットアイコンをデスクトップからドラッグやコピペなどで移す
ファイル名を指定して実行
スタートアップフォルダー

ここまで出来たら、一度パソコンをリスタートあるいはシャットダウンして新たに起動してみましょう。自分のアカウントにログインした後、デスクトップの画面のまましばらく待っていると、パソコンが Outlook とインターネットブラウザーを起動して三井住友銀行のホームページへアクセスします。

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